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2018,05,11
小沢健二
「ある光」

「ある光」 小沢健二

 

小沢健二の「さよならなんて云えないよ」をこの音楽ブログで書いたのが2年前の2016年6月14日。

 

2012年「東京の街が奏でる」公演(全12回)東京オペラシティの第11夜に運良く足を運ぶことができ、今まで味わったことのない、そうオザケン風に言うなら

「キラキラした夜」を、味わうことができました。

 

2016年5月25日、Zepp Tokyoでの公演を皮切りに全国ツアー「魔法的GターrべasスDラmsキーeyズ」にも運良く足を運ぶことができました。

「キラキラした夜」は、やっぱりまだそこに置いてありました。

 

そして2018年5月2日、小沢健二ライブ「春の空気に虹をかけ」東京武道館。

 

”36人編成ファンク交響曲”でやります、とライブの告知を知り、これはかなり音に厚みのあるライブになりそうだな、とかなり期待して武道館へと足を運びます。

 

開演前、ステージには大編成メンバーの座る椅子がズラッと並んでいました。

かなりステージに近い席だったので全体をみまわせる事が出来たのですが、メンバーの椅子がなんとカホン(打楽器)になっているではありませんか。

はじまる前から、このカホンの椅子だけでもワクワクが止まりません。

 

開演すると、幻想的な演出と厚みのある演奏。

そして36人の中には女優の満島ひかりも。小沢健二、満島ひかりのほぼツインボーカル状態で、彼女は全曲ほとんどドラムパッドを叩きながら歌い、ギターも弾き、曲によっては演劇的な演出も入れ、かなりメンバーの重要な役割として活躍していました。

 

Kenji Ozawa & Hikari Mitsushima #小沢健二 #満島ひかり

Yoshiyuki Okuyama | 奥山由之さん(@yoshiyukiokuyama)がシェアした投稿 - 2018年 4月月23日午前6時08分PDT

かなり前置きが長くなっておりますが、もう少しだけお付き合いください。

 

今回のライブのセットリスト。

 

1.アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)

2.シナモン(都市と家庭)

3.ラブリー

4.僕らが旅に出る理由

5.いちょう並木のセレナーデ

6.神秘的

7.いちごが染まる

8.あらし

9.フクロウの声が聞こえる

10.戦場のボーイズライフ

11.愛し愛され生きるのさ

12.東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディブロー

13.強い気持ち強い愛

14.ある光

15.流動体について

アンコール

16.流れ星ビバップ

17.春にして君を想う

18.ドアをノックするのは誰だ

19.アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)

 

ライブ中盤はメドレーになっていて、過去の曲もかなり歌っているので、会場はほとんどカラオケ大会になっていると言っても良いくらいの大合唱。

 

何と言っても個人的に一番嬉しかったのが、ここ最近のライブで歌ったことの無い「ある光」をフルで歌ってくれた事。

 

そう、今回紹介したい曲「ある光」です。

 

1997年12月10日 東芝EMIより発売

 

「ある光」は、小沢健二が活動休止直前の1997年にシングルのみで発売されていて、今もなお中古市場で高額で取引されている幻の名曲です。

 

活動休止直前最後のシングルとなってしまう「春にして君を想う」に実はシークレットとして「ある光」が入っているのはファンの間では有名な話です。

ちなみにこのシングルも中古ながら高値ですが、、、

 

この曲は、8分16秒にも及ぶ大作で、「この線路を降りたら全ての時間が  魔法みたいに見えるか」という歌詞はその後の小沢健二自身を予見しているとも言われてきました。

 

小沢健二を語るにおいて、自分なんか足元にも及ばないほどファンのみんなの理解の深さが尋常ではない、ある意味教祖的というか。

 

ただ、僕も含めその人たちの熱量がありすぎて、なんでそこまで良いと思えるのかを伝えるにはそんなには簡単ではありません。

若い人から見れば、「そんなに歌上手くない、変わった曲を作っている地味なおじさん」みたいな印象で、なんで人気があるのかが不思議なようです。

 

個人的には天才肌の下手うまヴォーカリスト、デヴィッド・バーン(talking heads)に近いものがあるかと(たぶん)。

 

特定の世代にしか受けない演歌があるように、小沢健二も、それに近いものがあるかもしれません。

でも、メロディーや曲の構成の面白さ、歌詞の面白さ、そこが一番の魅力ではないでしょうか。

 

「ある光」も間違いなく魅力的な曲であることに間違いありません。

 

最後にもう少しだけ。

 

今回のライブの最終日にこんな事がありました。

満島ひかりさんが言った一言で誤解が起きないように、と小沢健二がホームページで語っています。

 

えーと、ライブの熱の中で言ったことが変に響いたそうなので、書きます。

「世代は広告がねつ造するもの」みたいな話は、「魔法的モノローグ」の「広告4部作」などで考え、書いてきたことです。

興味ある方は、読んでみてください。

そして、自分のオーディエンスもよく「オザケン世代」と括られるのですが、今回のツアーで客席を見ているといろんな人がいて、「オザケン世代なんてないよなぁ、フクロウがわかるかわからないかだけだよなー」と思いながら、ツアーしていました。

なので、満島さんの冗談をうけて、「オザケン世代なんて信じてません。フクロウがわかる人が僕のオーディエンスです」と、言いました。

発言自体は本心ですが、満島さんをディスってるみたいに聞こえたという声があり、そんなつもりは全くないことをお伝えしたく、書いています。

満島さんとは過去半年近く、一緒に魂をけずって、長い話をし、お互いに尊敬を持って、作業をしてきました。

なので、いつもどおりただ彼女の言葉をうけたのですが、変に響いていたら、すみません。だし、オザケン世代って言葉、自分でも軽口で使います 笑。

でも、ああいう本気の場では、本気で長く考えていることが、本気で出てしまいます。ということを、ひかりさんは書かなくていいよと言っていましたが、書いておきます!(今は、ライブ終わって、すぐです。これから打ち上げ。) 

http://hihumiyo.net  より

 

文中の中の「フクロウがわかる人が僕のオーディエンスです。」と言っている下から参考までにこの曲のことです。

 

「フクロウの声が聞こえる」2017年9月2日リリース       小沢健二      SEKAI  NO  OWARI

 

そうはいっても僕もオザケン世代。

毎回このブログを書かせてもらって、自己満足じゃないですか?と思われる方もいるかもしれないですが、自信を持って良いと思うものを少しでもいろんな方に知って頂ければと、そして興味を持って貰えばと。

 

 

でもサロンワークが自己満足ではダメですけどね。

 

written by 西村光太郎