HEARTS/Double Bside

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「晴れのち」

2018,02,21
寒くて暖かい真冬の釧路 ー後編ー

前日の疲れと寒さでかなり体力を消耗していた僕はぐっすり眠ってしまいました。

噂には聞いてましたが北海道の家は本当に暖かい!友人の家はよくある普通のアパートに見えますが家の中には巨大なボイラー?給湯器のようなものがあってそのお湯で部屋を暖めているとか。

そのおかげで快適に目覚めた二日目の朝。

が、本日レンジャーの仕事の為友人は案内できないとのこと。車を好きに使ってと言い残しそそくさと仕事に出かけていってしまいました。
友人がプランニングしてくれた今日の予定はここから70kmほど離れた摩周湖、硫黄山、屈斜路湖周辺を散策です。

 

 最初に向かったのは摩周湖です。雪国出身の僕は雪道の運転は慣れてますが、釧路を離れて摩周湖近くになるとさっきまであんなに晴れていた天気が一転、ものすごい吹雪です。ホワイトアウトして何も見えません。仕方がないのでかなり低速でノロノロ走りながら摩周湖に到着したのですが吹雪は治ることなく摩周湖の看板以外は深く白い谷のようなものがうっすら見えるだけでした。

摩周湖を見に来て一発で湖の姿を見てしまうと婚期が遠のくと言われているそうです。。笑

次に向かったのは川湯温泉・・・民営の公衆浴場です。入浴料はなんと200円!
地元の人が普段の入浴のために通う渋くて古い銭湯といった感じです。なぜここに来たかというとpHがなんと1.6という驚異的な数値だからです。この数値は東北地方でも秋田県の玉川温泉くらいではないでしょうか?
身近なもので例えると、レモンがpH2.5、胃酸がpH1.5〜2.0だそうです。これはほぼ胃酸に浸かっていると言っても過言ではないでしょう。長時間浸かっていたら溶けてしまいそうですね、、、

pH1の注意事項は>>>

①長湯厳禁(100%で2〜3分以内、50%で5分以内が基本)

②温泉水での洗顔厳禁(目に悪影響があるらしい)

③浴槽内で体をこすらない(湯ただれの原因)

と、僕の調べたところによると温泉とは思えないような殺伐とした内容。

ご覧の通りかなり年季入ってます!右がぬる湯で左が熱湯です。

上記のような注意書きは特になかったので知らずに入りましたが、熱湯の温度の高さにびっくり!熱湯コマーシャルかよ!!と突っ込みたくなるほど高温に感じます。
めげずに少しずつ慣らしながら足から浸かってみます。熱いだけでなくビリビリくる感じです。声を押し殺し力みながら全身浸かってみるとなんてゆうか、すごくいい♡……笑

お湯は軽く、体の芯まで温まりつつビリビリくる刺激がすごく気持ちいい!これが強酸性か...普通のお湯とは一味も二味も違います。酸性の温泉の効能は殺菌力とピーリング効果だそうです。全身が殺菌されたのかとてもスッキリした気分です。友人は頭皮も殺菌したいと頭まで浸かるという貪欲な美へのこだわりよう。感心です...。

体が温まったところで地元の定食屋でざんぎ定食を食べて次に向かったのは硫黄山です。

観光客はこの時僕たちしかいなかったですが、目の前で硫黄の吹き出し口が見えて圧巻です!小さい穴からボボボボボーーーーっと轟音を立ち上げながら硫黄臭い蒸気がとめどなく吹き出しています。気温がマイナス15℃まで下がっておまけに横殴りの吹雪という悪天候で顔が凍りつくように寒い...というか痛い。体温で温めていないと外気の寒さで携帯の充電がみるみる0%になってしまいそうです。臭いけど思わず硫黄の蒸気の中で暖をとります。嫌いじゃないですこの匂い...ロケーション的には海外のアーティストがPVの撮影で使いそうな感じでした。動画でお見せできないのが残念。

温泉で温まった体も冷え切ってしまい携帯の充電もなくなったので次の屈斜路湖へ移動。
ここは冬の間ロシアから白鳥たちが飛来してくる湖です。
外国からのカメラ小僧の姿もチラホラ。
名物のジャガイモの磯辺焼きみたいな団子も食べられます。
屈斜路区の周りは温泉が湧いていてその部分だけ氷が溶けて白鳥たちの水浴び場になっています。

でも屈斜路湖の本当の目的は白鳥だけではありません。
ここから少し湖畔を進んだところにあるそれは... 

 今まで見たこともない絶景...

野湯です。


野湯…?
あまり聞きなれないですが北海道にはあちらこちらにこういった露天風呂みたいなのがあるそうです。
その中でもこれは極め付け。
この野湯は地元のおじさん(温度調節にちょこちょこやってくる)が作った無料の温泉です。

どうでしょうこの景色!!!!

僕的には世界一のロケーションではないかと思います。男女混浴で僕たちが訪れた時は入浴中の方はおらず、貸切状態でした。着替えるところはドアが壊れて中まで雪が積もった半間ほどの物置のような小屋しかなく、雪の上で着ているものを脱ぎます。笑 この気温でいきなり全裸になるのはなかなか気合の入ることですが、雪の上をヒイヒイ言いながら温泉に飛び込みます。意外とぬるめ。。聞いてた話では熱くて入れないと聞いていたんですけどね。道ゆくカメラ小僧の外国人にGood?と聞かれてYES!と答えるが入らないのか?という問いにはみんなNOとの意外な返答。外国人はシャイなんでしょうか?髪の毛が凍りついて来たので今日の散策はこの辺で終了です。

釧路までの帰り道、雪はすっかり止んで釧路湿原の彼方を沈みゆく太陽の夕焼けがピンク色に空を染めています。

 レンジャーの仕事が終わった友達を迎えに行き今夜のディナーは地元の食材を使ったフレンチへ。
わざわざ釧路まで来てくれたからと最後の夜に友人がご馳走してくれました。

ジビエや北海道の幸をふんだんに使ったフルコースは絶品でした!
調子に乗ってワイン二本飲み干した僕は後で真っ白な雪の上に真っ赤な鮮血を吐く羽目に...
明日はいよいよ最終日。阿寒湖で初のクロスカントリーをして東京に戻ります。凍った湖の上を滑るやつです。

まだまだ書ききれなかった場所やエピソードがたくさんできた思い出の旅となりました!

六花亭のバターサンドを買って東京に戻ります。

前編、後編と長きにお伝えしてまいりましたがこのブログを読んで北海道に興味を持っていただければ幸と友人が申しておりました!笑

 written by 坂 政尚