OASIS

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「Wonderwall」 OASIS

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ノエルギャラガーとリアムギャラガー
1991年、この仲の悪い事で有名な兄弟を中心としてイギリス、マンチェスターで結成された、90年代を代表するロックバンドOASIS。

1994年にファーストアルバム『DefinitelyMaybe』をリリースし、翌年1995年にはセカンドアルバム『Morning Glory』をリリース。
このたった二枚のアルバムでイギリス全土はもちろん、世界中で注目され、愛されるバンドとなりました。
彼らは本当に話題に事欠かないバンドで、兄弟喧嘩をしては、どちらかがツアーから居なくなったり、呑んでは暴れ、入国できなくなった国もあるくらい、ロックスターを地でいく人達です。

 

当時、ロックの世界の主導権といえば、グランジの台頭によってアメリカに握られていました。そして彼らがメジャーデビューした1994年、ロック界ではとてもショッキングな事件がおこります。グランジロックの代表でもあるニルヴァーナのフロントマン、カートコバーンがショットガン自殺をしたのです。

世界中のロックファンは、悲しみにくれていました。
しかし、カートコバーンがいなくなったその年、彗星のごとく現れたのが彼らOASISだったのです。

 その容姿はというと、短髪にウィンドブレーカー、ジャージ、、、
ステージ衣装という概念はないのでしょう。
普段着でライブをする彼らのスタイルは、労働者階級出身ならではの、表現のひとつだったのかもしれません。
ヘアスタイルはというと、グランジが長髪でラフな質感なのに対して、彼らブリットポップと呼ばれたバンド達はみんな、60年代のモッズファッションで流行したマッシュルームヘアや、70年代のパンクファッションの影響を色濃く受けたスタイルでした。

やはりそこには「英国的」という強い文化を感じずにはいられません。

紹介したい曲がありすぎて、選びきれませんが、、、
今回は、セカンドアルバムMorning Gloryに収録されている曲『Wonder Wall』紹介します。

 作詞作曲 ノエルギャラガー(兄)
1995年10月に、リリースされたアルバム『Morning Glory』は、捨て曲(シングル曲とは別に、アルバムを埋めるためだけに作られた曲。シングルと比べてアーティストの熱量も下がることが多い)のない、世界で1000万枚以上も売れたモンスターアルバムです。
中でも、この『Wonder Wall』と『Don`t look back in Anger』は特に人気のある曲で、ライブでも、みんなでシンガロングできる最高の名曲です。

サビ中にあるフレーズ
You’re my Wonderwall
 あなたは不思議な壁、、、。

そのまま訳すと、、、なかなかおかしな事になりますね。このWonderwallというタイトルは、1968年、ジェーンバーキンが主演し、さらにはビートルズのジョージハリスンが音楽制作した映画のタイトル『Wonderwall』からネーミングされたものらしいです。
ビートルズマニアのノエルらしいです。

 意味としては、色々な解釈があるようですが、Wonderwallという言葉には終着点という意味があるようで、当時のノエルが自分の彼女に向けて「お前が終着点、最後の女」という意味で作ったようです。

以外にロマンチストなお兄ちゃん笑。

 しかし、この話には続きがあって、曲がつくられた当時は、「俺の彼女についての書いた曲なんだ」と語っていましたが、何年かののち、この二人は結婚し、離婚してしまいます。それからのインタビューでは「自分を助けてくれる想像上の友達のことなんだ」と言いかえているようです、、、。
離婚後の何年間かは、Wonder wallをライブで演奏しない期間もありました。 
ノエルはとても繊細な部分がある人なんですね。

 余談ですが、この曲と、『Don't Look Back In Anger』は、曲を作ったノエルがヴォーカルのリアムに、どちらの曲を歌いたい? と聞いてヴォーカルが決まったそうです。
(OASISはノエルとリアムのツインヴォーカルで活動していました)

この事を知った上で、もしこの時、逆の選択をリアムがしていたら、、、、そんな事を考えながら聴いてみると、またひとつこの曲も感慨深いですね。

現在は活動休止中のOASISですが、僕らが(彼らが)元気なうちに、再始動して欲しいものです。そして、ライブでこの曲を聴いて全力で歌いたい!笑。

ノエル、リアム、 よろしく!!

  
高田昌宏