
BEN E KING
BEN E KING「STAND BY ME」
私がこの曲と出会ったのは、映画「スタンドバイミー」を観たのがきっかけでした。40歳以下の人達でこの映画をきっかけにこの曲を知った方は多いと思います。
1986年に公開されたこの映画は、それぞれ心に傷を持った4人の少年たちが、好奇心から線路づたいに“死体探し”の旅に出るという、ひと夏の冒険を描いている描いたスティーブンキング原作の名作です。
たしか、金曜ロードショーか、ゴールデン洋画劇場だったと思いますが、僕にとっては「初めて見たアメリカの映画」 という印象が、今でもあります。それまで見ていた映画というと、ジャッキーチェンのカンフー映画くらいだったので、、、。
映画というのは、観るタイミングが違うことで、映画に対しての印象が変わるところが面白さのひとつだと思いますが、主人公たちと同じくらいの年で観たこの映画は、僕に家族や友人、生きる事の意味に多感な時期の思春期のココロ模様が生々しく映っていました。
そして、、
名映画の影に名曲あり。
1961年、アメリカで発表された、ソウル、R &Bシンガーのベン・E・キングの代表曲であるこの「STAND BY ME」は、もともと黒人霊歌に同じタイトルのものがあり、それを元にしていると言われています。その中から、宗教的な要素を取り除き、大切な人、愛する人への思いを前面に押し出した歌詞とPOPなメロディーが心地よい曲です。現在までにジョンレノンをはじめ、さまざまなアーティストたちにカバーされているいわば名曲中の名曲です。たった4つのコードで成り立っているシンプルなメロディーと誰もが口ずさみやすいフレーズ。ぼくが初めてギターで覚えたのもこの曲でしたね。
スタンドバイミー
ステ〜ンバイミー
この微妙な発音が、中学生の僕にとってどれだけ気恥ずかしかったことか、、、。笑
曲もそうですが、映画のなかで見た少年達や不良たちのファッションやヘアスタイルにも、もちろん憧れましたね。
そんな時代を象徴する劇中のワンシーンがあります。主人公グループの少年の一人(バーン)が、、みんなで旅に出ようということになり小銭を出し合うのですが、そのとき時に7セントしか持っていませんでした。その時彼は差し出した7セントと共にこう言いました。
「僕は、クシをもってきたよ!!」
50年代後半のアメリカは12歳くらいの少年達でも櫛で髪をとかすという習慣があったのですね。ポマードをたくさん塗って、これでもか!というくらいにうしろにとかした髪の毛。襟足の長いメンズは誰一人として登場しません。。そして、少年達が聴いているラジオから流れてくる曲も50年代のヒット曲のオンパレード。古き良きアメリカの匂いが随所に漂っていました。
そして、、、とうとう僕は、、、勢い余って撮影ロケ地へ、、、、、、
(先月、行ってきました!笑)
(ちなみにですが、この木は、少年たちが、たむろするツリーハウスがあった木です。残念ながらツリーハウス自体は無くなっていました。)
Stand By Me
いつの時代に聴いても違和感のないメロディー、そして男の子なら誰にでもあてはまるストレートな歌詞。何十年も先もきっと聴かれ続ける名曲とは、こういう曲なのかもしれません。