2016,09,10
ABBA
Dancing Queen
多くの海外ミュージシャンをブラウン管の中で見かけるようになった1970年代。キュートな日本のアイドルも魅力的でしたが、ちょっと背伸びしたい女子たちにとって、異国のミュージシャンは憧れの的でした。
それらは、慣れ親しんでいた歌謡曲とは一線を画していて、聞いているだけで少し大人になったような気持ちになりました。
イギリス出身の姉妹4人組のThe Nolansや西ドイツ出身でちょっとクールな女性3人組のArabesqueなどは、音楽もルックスも気になる要素が満載でしたが、私にとって一番キャッチーだったのが、スウェーデン出のABBAでした。
2組のカップルからなるグループの親しみやすさと安心感で、健全なアーティストというイメージが定着し、世界的な大成功を収めたABBA。
近年ではミュージカル『 マンマミーア!』の大ヒットや、ドラマの主題歌として流れていた『 チキチータ 』が、若い世代にはメジャーなようですが、私にとってABBAと言えば、やっぱりこの曲です。
ABBA 「Dancing Queen」
ABBAの始まりは、男声メンバーのビヨルン&ベニー名義で発表した「木枯らしの少女」。これが日本でもヒットします。
彼らは共にシンガーとして活躍していた女性と結婚していたので、彼女達がコーラスとして参加。後にABBAとして再デビューすることになります。
全員のファーストネームを取り「 ビヨルン・ベニー・アグネッタ&アンニ=フリード 」というグループ名で当初は活動を始めましたが、長すぎるし覚えられないということを理由に、頭文字だけを取って「 ABBA 」になったようです。
*正確なロゴは初めのBが逆を向いています
そんなABBAの代表作がこの「Dancing Queen」。
キャッチーなメロディラインと、アコースティックサウンドが特徴のスウェディッシュポップです。
スウェディッシュポップは、90年代にも世界的ブームが起き、The Cardigans や Cloudberry Jam などが人気を博していましたが、1970年代後半に最初のスウェディッシュポップブームを起こしたのがABBAでした。
83年に解散してから今年で33年。
今年の6月にもパフォーマンスを行い話題になっていましたが、年月を経てなお、彼らの曲は世界中至る所で流れていて、その度に身体が動き出してしまいます!
音楽の心地よさだけでなく、ABBAと同時期に活躍していたスター達のファッションも人気の理由の一つ。
ハイウエストのジョッパーズに短めの丈のフレンチスリーブブラウス、今見ても街を歩けそうなもの。
そこに、おもいっきりハイレイヤーの、いわゆるサーファーカットのヘアスタイルを合わせてくる。
さすがにここまで真似しちゃうとちょっと古臭い感が否めないと思いますが、でも当時はそれが最先端。
この頃日本でも大ヒットしていたアメリカのテレビドラマ初代「 チャーリーズエンジェル 」を思い浮かべてもらえると、どんな感じが流行っていたのかわかると思います。
近年のアメリカドラマではSEX AND THE CITYが女子たちのお手本になったように、当時3人のエンジェル達のヘアスタイルやファッションに世界中の女の子達は夢中でした。子供だった私もエンジェル達に夢中になり、食い入る様に画面を見ていた一人です(笑)
今年のフジロックでROUTE 17 Rock'n Roll ORCHESTRA のステージを見ました。
(ROUTE17とは、苗場の前の国道17号線のこと)
八代亜紀、仲井戸”CHABO"麗一、奥田民生、トータス松本らが同じステージでファンク、ソウル、ジャズなどの名曲をカバー。そんな中コーラスを担当していた女性3人組の MIKUNI ♡ DOLLS がダンシング・クイーンを踊りながら熱唱。
お休みタイムだった私を、完璧に眠りから引き戻してくれたのは間違いありません・・・。
written byHEARTS / 田中直美