2021,09,10
アメリカン・ユートピア / David Byrne
いつも一つの曲を掘り下げてご紹介する音楽ブログ。
今回は曲に寄り添いつつ、その曲が流れる最高のライブ映画を紹介していきたいと思います。
その映画とは、元トーキングヘッズのフロントマンで、グラミー賞受賞ミュージシャンとして知られるデイヴッド・バーン。
そして、アフリカ系アメリカ人の先駆的な映画人として多くの人々にリスペクトされ続けているスパイク・リー監督。
この2人の奇跡のコラボレーションが、今回紹介するライブ映画「アメリカン・ユートピア」です。
Doubleでも空前の「アメリカン・ユートピア」ブーム。
オーナーも大絶賛、慌てて僕も映画館へと急ぎました。人生初の朝8時半スタートの映画鑑賞、朝活ですな。
映画の原案となったのは2018年に発表したアルバム「アメリカン・ユートピア」。
この作品のワールドツアーの後、19年秋からブロードウェイのショーとして再構築された舞台が始まり、とにかく大評判でした。
映像化の可能性を考えたデイビッド・バーンはスパイク・リーに声をかけ映画化がスタート。
トーキング・ヘッズ時代に傑作「ストップ・メイキング・センス」(84年、ジョナサン・デミ監督が作られましたが、全く新しいスタイルのライブ映画でした!
冒頭、プラスティックの脳を持ったデイビッド・バーンが登場し(ラジカセを持って登場ではなかったよ)、脳の進化について語り始める。「人間の脳の神経細胞のつながりは成長と共に衰える」。そんな研究結果を話し始めるバーン。
その後もショーの中で、人種問題、選挙の重要性、コミュニケーションの大切さなど、いろんな問題について問いかけています。
マイク、ドラムセット、配線をなくして、
何もない空間で11人のミュージシャンや、ダンサーとグレーのお揃いのスーツに裸足で動き回る。
(グレーのスーツといえば、やっぱりストップメイキングセンスのビッグスーツを思い出しますね。僕達も着たけどね、、、笑)
(6年くらい前のヘアショーでストップメイキングセンスをオマージュしてスタッフに作製してもらったグレーのビッグスーツを着た時の一枚)
全員ワイヤレスの楽器を持って、11人の奏者たちが曲ごとに振り付けを変えつつ、本当にびっくりするようなチームワークを見せてくれます!
そして、クスッと笑って、ニヤッとしてしまう、シュールというかコミカルというか斬新な振り付けがデイビッド・バーン!という感じでした!
僕も座席に座りながら身体が自然とリズムを取っている。いや、取りたくてしょうがないくらいの最高のパフォーマンス!
映画の内容を文字で伝えても伝わりにくいのはしょうがないので、、皆さん!一回見てみましょう!(できれば大画面、音響バッチリだと言う事無し)
思わず拍手したくなります。
立ち上がりたくなります。
きっとアメリカだったらそうなっていると思う、あ!そうか、アメリカでは映画ではなくミュージカルだ!とにかくデイビッド・バーンが元気なうちに日本でもアメリカン・ユートピアを演って欲しい!
トーキング・ヘッズそしてデイビッド・バーンを知ってる人、知らない人、そんなの関係ないです。
彼の伝えたいメッセージ、そして舞台でのパフォーマンスは、皆んなの脳の中に何かしら爪痕を残し、やば、もう一回見よ、そんな気持ちにさせるライブ映画ですよ!
最後に、コロナ禍で何かと制限や自粛の多い世の中だけど、僕の気持ちはいつも前を向いてます!そしてこの映画に元気もらいました!