2022,09,15
Sigur Rós
1994年に、アイスランドのレイキャヴィクにて結成されたポストロックバンド。
シガーロスというバンド名は直訳すると「勝利、薔薇」を意味し、
ヴォーカルであるヨンシーの妹の名前「Sigurrós」に由来するそうです。
(シーグルロスと発音する、割とポピュラーな女性の名前なんだそう)
「シガー・ロスの音楽は天国を思わせるような氷河や活発な火山噴火などを表現し、
その魔法のような感情溢れる音楽は世界中の人々の心に潤いを与えてくれる。」
ー「Guide to Iceland」より抜粋ー
唯一無二の音楽性は神秘的な魅力に包まれています。
そんな独特な音楽が生まれるアイスランドはどのような国なのでしょうか?
面積は北海道の約1.2倍。人口35万人(北海道の約1/15倍!)。
その国土の多くは氷河と火山に覆われている、まさに「火と氷の国」です。
そんな小さな国からビョークやムーム、アウスゲイルetc…
世界的に活躍するアーティストが数多く生まれています。
アイスランド、Öxnadalur渓谷
ドキュメンタリーDVD、"Heima"より、"Olsen Olsen"
(場所は上記のÖxnadalur渓谷)
「アイスランドが音楽大国と言われ、大量のアーティストを輩出する背景のひとつに、
規模が小さすぎるためジャンルの棲み分けがない事実がある。
楽器も人材も限られる孤島であるため、
ジャンルも役割もクロスオーバーすることが音楽家の宿命なのだ。
アイスランド響の楽団員でもない限り音楽演奏だけで生活をすることは難しいため、
腕はプロ級でも音楽はあくまでも趣味としている者も少なくない。
そんな環境が功を奏してか、流行に媚びず、
心のままに制作されたユニークな音楽が生まれていく。」
ー「ジャンルなき孤島、アイスランド音楽のいま」より一部抜粋ー
とあり、アイスランドの音楽文化もやはり独特なようです。
そして先日、約5年ぶりの来日を果たしたSigur Rósのライブに行ってきました。
繊細な歌声と轟音。
映像と光の演出。
アイスランド語とホープランド語(Sigur Rós独自の言語)
全てがとても美しく調和していて、
「浮遊感を感じる」「幸福感が味わえる」「頭が真っ白になる」
例えるなら”ととのう”ような感覚。(?)
ライブを観て驚いたのは、観客の誰もが写真や動画を撮ったりしていない事。
(4階後方席だったのですが、スマホの画面照明が全然光っていませんでした。)
それだけ皆、音に引き込まれて没頭していたのだと思います。
久しぶりにライブの素晴らしさを体感できました。
いつかはアイスランドの温泉でととのってみたいと思う、今日この頃です(^_^)