HEARTS/Double Bside

HEARTS
Double

Singalong

2023,06,11
音楽は続くよどこまでも/ジャニス・ジョップリン

先月、演出は全てアシスタント、お客様はほぼ美容学校生、という新しい試みのヘアショーを開催し大盛況。
モノづくりの苦しさ、楽しさを皆んなで分かち合う貴重な経験をしたばかりの私達 Double/SONSスタッフ。
3チーム出演したうちの一つには、全員20代という若さにも関わらず
ジャニス・ジョプリンの Move Over ( 邦題は「ジャニスの祈り」って...謎 )に合わせて構成を考えているチームがいたりしたものだから、
自分のアシスタントの頃をちょっと思い出してしまった。

 


 

ジャニスをちゃんと知るきっかけになったのは、初めて勤めたお店の先輩に宿題だと言わんばかりに渡されたウッドストックのビデオでした。
当時の私はほぼブリティッシュロックしか聞いておらず、だいぶ偏っていました。
開放感溢れる時代背景、大規模な野外ライブ会場には大勢の熱狂した群衆、そこに登場した白人女性とは思えぬパワフルさで歌うジャニス・ジョップリン、カッコよくないわけがない。
( でもこのフェスで一番有名なシーンと言えば、ジミ・ヘンがステージ上でギター燃やしちゃったとこですよね… )

 

 

これきっかけに私のアメリカンミュージックへの扉が開き、間違いなく音楽に対する幅が広がったのでした。
ジャニスが活躍した60年代後半、アメリカの西海岸の若者を中心として起こった「フラワームーブメント」の中心が彼女。
ボサボサに伸びきった髪にサイケデリックなファッション。
今では夏フェスの時期になるとそんな雰囲気のコーディネートした子達が急増しますよね!
ザックリ言いましたが、SNSで調べるとこの頃の情報がたくさん出てくるので、気になった方はぜひ調べてみてね。

 

 

「 The 27 Club 」 って知ってますか?


27歳という若さで他界したミュージシャンやアティースト達はたくさんいて、その人達を総称してこう呼んでいます。
ブライアン・ジョーンズ(ローリング・ストーンズ)、ジミ・ヘンドリックス、ジム・モリソン(ドアーズ)、カート・コバーン(ニルバーナ)、エイミー・ワインハウス
とまぁ、ザッとこんな感じの才能溢れる面々。
ジャニス・ジョップリンもその一人で、今回紹介した曲が収録されているアルバム「Pearl 」制作のために滞在していたロサンゼルスのホテルでドラッグの過剰摂取により死亡しています。
勿論、作りかけの曲も残して。

 




世代を超え音楽で繋がる、そんな風にどんどんと受け継がれていくのってホント豊かで心強い気持ちになる。

たった3年間という短い音楽活動の中で彼女が残したもの、少なくとも私の周りでは大きな実になっています。
今回のヘアショーきっかけに、古き良き音楽に開眼してくれる若者がたくさんいてくれるといいなぁと私、願ってみたりしております。

田中 直美