HEARTS/Double Bside

HEARTS
Double

Singalong

2023,10,11
NEW ORDER
Age of Consent


Joy Divisionを前身とするイギリスのニューウェイブバンド、
NEW ORDER。

1980年結成後、メンバーの脱退や解散、再結成を経て
今も活動しています。

このバンドを知ったきっかけは
ラフシモンズのコレクションからでした。

自分が若かったこともあり、
2000年代前半のラフシモンズのデザインは
全てが神がかって見え、ものすごく衝撃を受けました。
(Riot Riot Riot!、クローサー期、宗教期etc…
アラフォー世代には懐かしい響きですよね?^^;)





2003AW、通称クローサー期のモチーフだったのが
Joy Division、そしてNEW ORDERです。



このアートワークはピーターサヴィルという
イギリスのグラフィックデザイナーの作品であり、
バンドのアートワークをずっと手がけていた人物。

今回はセカンドアルバム
『Power, Corruption & Lies』に収録されている
Age of Consentを紹介します。


『Power, Corruption & Lies』(1983)

邦題は”権力の美学”
なんかかっこいいなぁと思って直訳してみると

「権力、汚職、嘘」…

汚職と嘘が美学…現代にこの邦題をつけてたら
炎上しそうなタイトル。かっこいいけど。

このアルバムの一曲目が"Age of Consent"
疾走感あふれる曲調とは裏腹に、歌詞の内容は別れを歌った曲。

そんなふうに曲調と内容が相反するのが
NEW ORDERらしいそうで。
(そう考えると”権力の美学”という邦題も、
あえての翻訳なのかもと思えてきます。)

最近になってはじめて見た
"Age of Consent"のミュージックビデオ。
著作権などの問題で封印されてたのかと思いきや、
アルバムのリマスターに合わせて2020年に制作されたそう。



監督したのはTine Reingaadというデンマークの映画監督。

NEW ORDERは昔から先見の明があり、
“Parfect Kiss”では
「Stop Making Sence」「羊たちの沈黙」の
ジョナサン・デミを、

“Touched By The Hand Of God”では
「The Hurt Locker」の
キャスリン・ビグローを起用し、
今となってはどちらの監督も
アカデミー監督賞を受賞しています。

奇妙でかっこよくて、当時つくられたものかと思わせる映像が
新鮮で、この曲にフィットしています。

40年前の初期衝動を感じさせてくれる音楽と映像、
おすすめです!


最後にNEW ORDERの、日本に関連するちょっとした小ネタを。

・電気グルーブの名曲"N.O"の意味はNEW ORDERの略でもある。
・“Krafty”という曲には日本語バージョンがある。

本人が歌う日本語…なんとも不思議な感じです。
ぜひそちらも聴いてみてください。


Double SONS  松井正太