2016,08,03
“白シャツのように着る 新しい日常をつくる着物”
THE YARD
長く愛せるマイスタンダード
“白シャツのように着る 新しい日常をつくる着物”
『THE YARD』
日本の夏といえば、縁日に花火大会、夕涼み。
そして夏の和装といえば、ゆかた。
小粋に過ごす夏の一日。
日本の古き良き伝統を感じつつ、いつもとは違う装いに自分の仕草や佇まいまでもが変わってしまう・・・そんなことも、ゆかたを着る愉しみのひとつ。
シンプルで清々しく美しい装い。着物の伝統や魅力を大切にしながら、現代のライフスタイルやカルチャーに溶け込むシンプルでシックな夏の装いを提案するTHE YARD。
まず好みの反物を選び、自分の寸法に合わせてオーダーし3週間位で仕立ててくれる着物屋さん。
店内の壁側にはジェンダーレスで着られる反物がずらりと並び、日本各地に点在する産地のものが揃い目移りしてしまうほど、それまた楽しい空間。
今年はこんな気分。
仕立て上がったこちらのゆかたは静岡遠州。
先染めされた糸で織った遠州綿麻の手しぼの生地。落ち着いた色合いと袖を通した時に高揚感、心地良さを感じられるもの、職人の温かみと洗練がミックスされたものにとても惹かれてしまう。
そして挿し色に博多織の帯。
しなやかな締め心地と締める時のキュッキュッという絹鳴りはきめ細やかな織物としての独自のハリとツヤにあり。
反物、帯、履物、帯留など着物の必須アイテムのほか、バッグ、ヘアアクセサリー、帯飾り・・・
ひとつひとつ質にこだわったものづくりに、思いのこもった厳選されたラインナップは、とても魅力的な存在。
ファッション大好きで、好きなものを自由に着ていた20代。
そして美しい着物の世界に魅せられて和装に興味を持った30代。
流行にはとらわれず、歴史や伝統に裏打ちされた本質的な価値を持つ日本の文化の奥の深さ、日本独自のモードを大切にしながら、これから10年先の自分スタイルの一部になってくれる特別なものに出会いたい。
written by Double / kayoko kashiwa