HEARTS/Double Bside

HEARTS
Double

「晴れのち」

2016,04,15
stationery
今だから楽しめる!『鉛筆』

ちょっとしたメモを取るとき、大事な人へ伝える手紙を書くとき、絵を描くとき、企画書を書くとき。なにげなく手にする文房具。
クーピー、クレヨン、シャープペンシル、ボールペン、万年筆、サインペン、蛍光ペン....時代と共にどんどん進化していくアイテムたち。

そんななか、唯一変わらないアイテム“鉛筆”。
子供の頃はあんなに身近にいた鉛筆も、いつしか手にすることもなくなって、思い出の一部になっている人も多いはず。

いろいろな物がデジタル化している今。
なにかを記録したり、コピーしたり、消したり、『デジタル』の良さを誰もが甘受している。書き残せることは無制限に近く、スマートフォンなどを使えばいつでもどこでも共有できて、どこにいても様々なものを探すことができる。ところが、何か考え事をデータに残した場合、文字から受け取れる温度や感覚、状況は同じになってしまう。

けれども。
鉛筆でなにかを残した場合、それは一気に様子が変わる。考えているときの感覚や温度が、見た目として残される。
強い筆圧でしっかりとした文字で書いているのか、それともふにゃふにゃっとあいまいななんとなく思いで書いた物なのか。
焦って雑に書いた物なのか、丁寧にひとつひとつ思いを込めたものなのか。
鉛筆で書いたものなら一目瞭然。そのときの場所や時間、思いや空気までも思い出すことが出来る。

ということで、この機会に有名な鉛筆たちを買い揃えて、勝手に比較してみることに!

誰もが見たことのある3メーカー『 三菱鉛筆 』『 トンボ鉛筆 』『 STAEDTLER 』の鉛筆に加えて老舗中の老舗文房具屋である『伊東屋』が作るオリジナル鉛筆も、個人的にお気に入りなのでとり上げました。

上から
三菱鉛筆
⚫uni
⚫uni−star
⚫ Hi-uni

 トンボ鉛筆
⚫ M O N O
⚫ M O N O R
⚫ M O N O 100

 STAEDTLER
⚫ Mars Lumograph 
⚫ Mars ergosoft 
⚫ tradition 

 伊東屋
⚫ 六角ペンシル 

いざ書いてみると・・・・ 衝撃的なほどに差が出るわけではないのですが、やはりメーカーごとに特徴があり、種類によっても特徴が違ったりします。

 三菱鉛筆のuniシリーズは、書き心地がしっとりとしていて、筆圧の強い私にはすごく使いやすい鉛筆でした。そのなかでも比較的鉛筆業界のなかでは値段が張りますが、Hi_-uniシリーズはわたしのお気に入り。そのため私の筆箱は、uniとHi-uniがほとんどです。

次に消しゴムが有名な「MONO」
トンボ鉛筆MONOは、三菱鉛筆より少し歴史は浅めですが、日本を代表する有名鉛筆の一つです。個人的な見解ですが、なめらかな書き心地は感じるのに芯の硬さも感じれるので、思ったよりも使い心地が良かったです。

余談ですが。今となっては馴染みのあるMONO消しゴムも、当初は12本入り鉛筆のオマケとしてつけたものの評判が良く、個別で消しゴムのみ発売することになったそうです。

 

おしゃれな文房具屋さんにはほとんどと言っていいほど置いてある「STAEDTLER」。見た目のデザインは抜群にいいのですが、以前使った時の印象がよくなかったイメージで今まで疎遠でした。
改めて使ってみると、出てくる色味は薄いのですが、黒の色合いの中にも青みを帯びていたので、濃いものよりも薄いものを使いたいと思いました。

 

最後に伊東屋のオリジナル鉛筆。
はじめに説明しましたが、メーカー品ではなく老舗文房具屋オリジナルの鉛筆です。

とにかく。
書きやすい!
スムーズ!
デザインがシンプル!

3拍子揃って今のお気に入りです。伊東屋に行った際には手に取ってみて欲しい一品です。

長々とお話しさせていただきましたが、たかが鉛筆、されど鉛筆。
子供の頃に一番はじめに触れる文房具。それにはきっと意味があるんだと思います。

鉛筆の、そっとした暖かさのご紹介でした。

written by HEARTS / コイヌマミホ