HEARTS/Double Bside

HEARTS
Double

「晴れのち」

2018,05,18
Ryan McGinley(ライアン・マッギンレー)



シガー・ロスの『残響』のアルバムジャケット
このジャケットに見覚えのある人はとても多いのではないでしょうか?
草原を裸で走り去るこの後ろ姿が記憶に残って初めて手にしたかれの写真集。
「You And I」


私が知ったのはこの時でした。

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ライアン・マッギンレーが責任編集を務めたカルティエのためのアートブック『”With Nail & I” edited by Ryan Mcginley for Cartier_ Juste un Clou』が
2018年5月31日にIMA Photobooksから限定発売される。



1本の釘をモチーフに1970年代ニューヨークで誕生したカルティエのジュエリーコレクション「Juste un Clou」(ジュスト アン クル)をテーマにしたもの。

身に着けるものには人一倍のこだわりを持つ彼は、“ LOVE ” ブレスレットをボーイフレンドとペアで身につけるほどのカルティエファン。(皆さんおなじみの㊀のマークのアクセサリー)

このアートブックの制作のために、わざわざ来日し

夏木マリ、秋元梢、国木田彩良といった日本人セレブリティ6名と、一般公募したモデル10名を
スタイリストの野口強とともに一人一人スタイリングしファッションシューティングをしたそう。

写真に加え、自身がセレクトした4人のクリエイター(ホンマタカシ、水谷吉法、村瀬恭子、そしてロバート・メイプルソープの長年のパートナーであったジャック・ウォールズ)が、「Juste un Clou」をモチーフに撮り下ろし、描き下ろしのコミッションワークも収録されている。




ファッション方面からもアート方面からも注目されること間違いなし!
豪華キャスト、作品とともに引っ掻かれまくりのアートブック!!
私も機会があるなら是非手に取って見て見たい。




それに先駆けて、4月6日から5月19日まで
『MY NY』
という彼単独の個展が開催されていたのでこちらもあわせてレポート。

日本で2年ぶりの彼の個展は
みんな楽しみにしていたんじゃないかと思う。

なかなか休みの都合がつけられず(まあつけようとしてなかったり、六本木という土地柄面倒臭がったのだけど。。。)
やっとの思いで向かった小山登美夫ギャラリー。

彼が世界に名をはせるきっかけとなった、自費出版の作品集『The Kids Are All Right』に掲載されている
彼本来の、当時の作品がみれる。

作品数が少ないので、前回のオペラシティの展示を見に行った方からするとあっとゆう間に見終わってしまいそうだけど、
とてもとても興味深い写真ばかりで時を忘れて見入ってしまいました。

作品の数は10点ほど。
2017年に開催されたアメリカ・デンバー現代美術館での個展「The Kids Were All Right」にて展示をされていた10点。



これらの作品は、1998年~2003年にマッギンレーがニューヨークで友人やアーティスト仲間を撮影していた当時の作風が見える。
入り口付近のカウンターに作品についてのプリントと今までの写真集が置いてあるのですが、
彼の被写体に対してのちょっとしたコメントが読んでから作品を見ると見方が全然変わるから驚き。


前述の作品集「The Kids Are All Right」に掲載されたもので、デンバー現代美術館で初公開されたポラロイド作品も壁一面に展示されていました。



そして何より、
彼が長年愛用しているコンパクトカメラ、YASHICAのT4がこれでもかってぐらい雑に使われてそして世代交代をして行ったんだろうな
っていう愛用品たちが展示してあったのは少し生唾モノ!!というか
個人的にはとてもウキウキしてしまいました。笑

実は今更というぐらい遅めのお知らせですが、
今週19日まで展示しておりますので、
もしお時間ある方は滑り込みで是非見に行って欲しいです。

カルティエのアートブックはIMAのオンラインショップでも予約受付しているそうですが
GINZA SIX 蔦屋書店にて、
5月31日より販売するそうです。
500部限定なのでお時間ある方は是非見て欲しいです。


こうやって一人で何かを感じる時間。
東京にいると人といる時間の方が長くなってしまいがちですが、
たまにはこうして一人で何かを感じる時間を作ってゆっくりとした時間を過ごすのも贅沢でいいですね。


written by コイヌマ ミホ