2019,10,01
英国のテーラー文化を色濃く残す
『Lewis Leathers』
暑い夏の終わりから、秋に変わる頃に感じる
心地よい、やわらかな風が好きです。
秋といえばそろそろあのアイテムが活躍する時期…
そう!ライダースジャケットです。
数々のミュージシャン、バイカー、著名人に愛され、
時代を超え心を掴む英国の老舗レザーブランドといえば
「ルイスレザーズ」
その創業は1892年にロンドンにある紳士服に仕立て店から始まり、1926年からレザージャケットを作り始めた、イギリス最古のライダースブランドの一つです。
イギリス空軍御用達というクオリティの高さはモーターサイクル乗りにも瞬く間に広がり、やがてイギリスを代表するロックスターなどが愛用したことで世界中のファッショニスタの間でもブレイクしたという。
3年前に訪れたイギリス。
英国ならではの伝統を守り続けること
そのテーラー文化はルイスの伝統といえるDNAにしっかりと刻まれているのです。
ルイスではジャケットをつくる場合、お客様に対して担当のテイラーが革の裁断からではないらしいですが、一人の職人が採寸、縫製と一着全て縫い上げている仕立ての文化を大切にしているそうです。
そのような背景もあったことから、ルイスのパターンや縫製技術など、見えないところまでテイラージャケットにも使われている技術が落とし込まれているため、生み出す美しいシルエットが何とも言えなのです。
ルイスレザーズより
「ライダースは男性だけの物ではない」
そんな女性たちに送るルイスレザー永遠のスタンダート
"LIGTNING ライトニング"
レディースモデルです。
スタイリッシュで身体にフィットしやすく細部までこだわったしっかりとしたデザイン
そして無駄のないきれいなライン
メンズとはジャケットデザインを左右対称に、
サイズ感のバランスをも変えて女性向けに作られた逸品
それはルイスレザーの中でも、もっとも独創的で英国らしさの漂うデザインです。
皮はカウレザー(牛革)を使用し、裏地はレッドキルト仕様でクッション性と保温性が高いのです。
そしてシンプルなデザインでありながらも、その絶妙なシルエットから熱烈な支持を集め 完成されたバランスとして揺るぎない存在感を保つモデル"サイクロン"
着丈をロングにすることで、現代的なスタイリッシュなシルエットに仕上げたタイトフィットもディアスキン(鹿革)やホースハイド(馬革)など素材や色、斜めに入った胸のジップが黑ではなくベージュ色、、とバリエーションが豊富でそれぞれの特徴が面白いですね。
レザーを愛してレザージャケットマニアをも魅了し、
ここ近年では多くのファッションブランドが様々なコラボレーションするモデルにもぜひ注目です。
ヴィンテージ加工されたライダースに大胆なペイントは全てペンキを使用したハンドメイドのコム・デ・ギャルソン
また刺繍やスパンコールをあしらったワッペンや、ハラコ素材のものからスタッズなど カスタムされたネイバーフッド×フラグメントデザインやヒステリックグラマーなど…
斬新でスタンダードでは物足りないファンには嬉しいアイテムですね。
着続ける事で革は馴染み体に合ったシワが生まれ、
どんどん風合いが良くなってくる
それが革本来の魅力で経年変化も楽しめるのが醍醐味。
濡れた際は水分を拭き取る、
油分が足りないかなぁと感じたらオイルを塗るなど
愛情を持ってさえいれば、自分だけの一着を育てていくという感覚もたまらない。
まるでオーダメイドのように着やすく手放せない一着になるはずです。
様々なスタイルに応じて柔軟にスタイリングできる懐の深さがライダースジャケットの最大の魅力であり 長きに渡って愛されてきた訳がわかる気がします。
これからも流行に流される事のないアイテムとして
10年、20年と愛用できる
一生のパートナーになってくれるに違いない。
written by kayoko kashiwa