2026,02,09
White Shirt
サロンでは、気づけばほぼ毎日シャツを着ています。
同じ白シャツばかりで、10年以上前から着ているものもあります。 サイズや襟の形が少し違うだけで、きっと他の人から見たらほとんど同じ。 それでも、このスタイルからなかなか離れられません。





このシャツに惹かれたきっかけは、ずっと前に見たファッション誌でした。 その頃はスマホもなくファッション誌全盛期。 確かまだあどけなさが残る宮沢りえさんの全身ホワイトコーデの撮影。 ヘアメイクは唯一無二の天才、賀茂克哉さん、スタイリングはソニア・パークさん。 空気ごと写し取ったような白が、今でも記憶に残っています。
いま着ているのは、そのソニアさんが2003年から手がけているブランド、アーツアンドサイエンスのシャツ。 「長く大切に着られるもの」を大事にした服づくりをされていて、その姿勢にも共感しています。 坂本龍一さんが長年愛用していたことでも知られていて、音や言葉だけでなく、身につけるものにも美意識を持っていた坂本さんが選んでいた、というのも、なんだかこのブランドらしいなと感じています。


着心地はとにかく気持ちがよくて、 アイロンをきれいにかけて着るのもいいし、洗いざらしの自然な風合いも好き。 どんな日でも、自然と手が伸びる存在です。
中でも一番好きなのがヴィンテージホワイトと呼ばれる色。 ブランドの定番色でもあるこの色は、単純な生成りやオフホワイトとは違い、複雑な糸の組み合わせによって織られているため、一目すると無地でありながら独特な深みと陰影があり、真っ白ではなく、少しグレイッシュで、ほんのり黄色みを帯びたやさしい白。 ヴィンテージやアンティークの布のような、落ち着いた雰囲気があります。
今日もまたいつものシャツを着て、サロンでお待ちしています。
増山聡子



